ぶりぐ

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一瞬の夢

お金もないのに半額以下!につられてネットでDVDを買ってしまった。
ジャ・ジャンクー監督のデビュー作「一瞬の夢」。観たから感想書くよ。
彼の「世界」という映画を観て随分経ったけど、細かい部分はともかくそのインパクト、さっと焼きついたように"印象"が頭から離れないでいる。もうずっと揺さぶられているのだ。

一瞬の夢もやはり世界と同様に、非常に生々しく痛く、そして地味な映画だった。現在の中国を描くというスタンスも変わらない。カラオケ、ポケベル、TV、土地開発・・・経済発展とグローバル化が著しい中で不器用に生きる青年が主人公。スリなんだけどね。スリで格好よくなくて動きもフニャフニャしてるから、主人公的に万人に好かれるようなことはなかろう。それが功を奏してると言えなくもないが、少なくともアマチュアの俳優を使うことでジャンクーの視点がより明瞭になっているはずだ。物語については省略。観た後に「あ~よかったな」と花*花のように歌ってはいられない。

一人の青年のドキュメント映画、と同時に僕ら今を生きる人間のドキュメントでもある。現代の波に上手に乗ること、単純で現金なギヴ&テイク、テクノロジーを使って間接的で傷付かない関係を求めること、綺麗にお金を稼ぐこと。誰もが都会的な人間に憧れ、後悔のない人生を送り、美しくあろうとする。その為に嘘をつき、裏切り、隠し、弱者に罵声を浴びせる。平気な顔で。私は絶対に正しいからといった顔で。起こっている矛盾には気付かずに。犯罪者は誰であろう?はっきり言って僕なんか後腐れだらけでここまで来ている。何も美しくない人間だ。だがそれを刻み込み、自分が自分であることを生きて証明せねばならない。他人と向かい合い、世界に向かい合うことで。ありのままを曝け出し生きることは難しいが、そうありたいと願う。浅はかな正義や傲慢な優しさは、もはや必要ない。あなたはどうだろうか?そう問いかけてくる作品。
一瞬の夢
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