ぶりぐ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


鬼はどこに

チアン・ウェン監督、香川照之主演の"鬼が来た"を見た(DVD)。
舞台は日本軍占領下のとある中国の村。そこに謎の二人の男が転がり込んでくるところから話は始まる。香川さんのキレ味鋭さ、チアン・ウェンの醸し出す空気感、どちらも素晴らしい。ユーモアたっぷりで前半は笑ってられるけど、後半は打って変わって顔が引きつってしまう、そんな楽しい作品(どこがだ)。

見る側と同じく、物語の各人物もその場その場で感情が移り変わる。それぞれがある時は憎むべき敵であり、ある時はホッと心を許せる仲間であり、またある時はやる者とやられる者の関係となる。全ては戦争というとてつもなく大きな、個人が立ち向かうことのできない闇が世界を覆っていたからだ。死への恐怖、命令に背むくことへの恐怖、或いは命令に従うことの安心感、あらゆる集団意識・・・そのどれもが暴力を生む理由となり得る。人間の中に潜む"鬼"を目覚めさせられる。誰を責めればいいのだろう?誰を責めることができよう?正直に突き進むことは必ずしも正しいのか。あなたが正しいのか。僕が正しいのか。誰もが間違っているのか。判断するのは誰なのか。

ただ戦争だ平和だと言うのは簡単だ。黙り込むのも簡単だ。悪者を決めるのも簡単だ。押し付けるのは簡単だ。怒るも哀れむも簡単だ。殴りつけるのもやはり簡単だ。簡単なのは考えなくてもいいからだ。この作品を見て、各々が自分一人でたっぷり考えればいいと思う。
スポンサーサイト


コメント

コメントをどうぞ

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://buridai.blog2.fc2.com/tb.php/355-accf4a30

 | HOME | 

« 2017-08 »
S M T W T F S
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

ここ最近の話

コメンツ

トラックバックス

種別

月別

情報








上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。