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鬼はどこに

チアン・ウェン監督、香川照之主演の"鬼が来た"を見た(DVD)。
舞台は日本軍占領下のとある中国の村。そこに謎の二人の男が転がり込んでくるところから話は始まる。香川さんのキレ味鋭さ、チアン・ウェンの醸し出す空気感、どちらも素晴らしい。ユーモアたっぷりで前半は笑ってられるけど、後半は打って変わって顔が引きつってしまう、そんな楽しい作品(どこがだ)。

見る側と同じく、物語の各人物もその場その場で感情が移り変わる。それぞれがある時は憎むべき敵であり、ある時はホッと心を許せる仲間であり、またある時はやる者とやられる者の関係となる。全ては戦争というとてつもなく大きな、個人が立ち向かうことのできない闇が世界を覆っていたからだ。死への恐怖、命令に背むくことへの恐怖、或いは命令に従うことの安心感、あらゆる集団意識・・・そのどれもが暴力を生む理由となり得る。人間の中に潜む"鬼"を目覚めさせられる。誰を責めればいいのだろう?誰を責めることができよう?正直に突き進むことは必ずしも正しいのか。あなたが正しいのか。僕が正しいのか。誰もが間違っているのか。判断するのは誰なのか。

ただ戦争だ平和だと言うのは簡単だ。黙り込むのも簡単だ。悪者を決めるのも簡単だ。押し付けるのは簡単だ。怒るも哀れむも簡単だ。殴りつけるのもやはり簡単だ。簡単なのは考えなくてもいいからだ。この作品を見て、各々が自分一人でたっぷり考えればいいと思う。
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